CentOS 5では3.0および3.x系のSambaを導入することが出来ます。
ここではSamba 3xパッケージを導入して、家庭用共有領域として利用するための環境を構築することにします。
なお、家庭向けを想定しているため、パスワードは掛けない設定にします。
(1)まず、Samba 3.0系のコンポーネントを削除してください。
[root@centosvm1 ~]# yum erase samba samba-common samba-client
(2)次にSamba 3xパッケージを導入します。CentOS 5.5までではSamba 3.3が利用できましたが、最新のCentOS 5.9ではSamba 3.6が利用できます(コマンドは同一)。
[root@centosvm1 ~]# yum install samba3x samba3x-common samba3x-client
(3)Samba用の共用ファイル置き場を作成します。
[root@centosvm1 ~]# mkdir /home/samba
(4)ディレクトリに権限を設定します。
[root@centosvm1 ~]# chown nobody:nobody /home/samba
(5)Sambaの設定を行ないます。
[root@centosvm1 ~]# vi /etc/samba/smb.conf [global] #[global]セクションに以下を追加(Windowsでファイル名が文字化けしないように)します。 unix charset = UTF-8 dos charset = CP932 display charset = UTF-8 : #Windowsでいうところのコンピューター名。 netbios = c5samba #ワークグループ名に合わせます。 #workgroup = MYGROUP workgroup = WORKGROUP : #コメントアウトを外し、LAN環境に合わせます。設定したIP以外からは接続できません hosts allow = 127. 192.168.1. : #認証方式の指定方法を設定します。 #http://www.itmedia.co.jp/help/tips/linux/l0517.html #security = user security = share : #プリンタ共有を使うかどうか設定します。 load printers = no cups options = raw : : #[homes]セクションはコメントアウトします。 ;[homes] ;comment = Home Directories ;browseable = no ;writable = yes ;valid users = %S ;valid users = MYDOMAIN\%S #[printers]セクションはコメントアウトします。 ;[printers] ;comment = All Printers ;path = /var/spool/samba ;browseable = no ;guest ok = no ;writable = no ;printable = yes #public(共有領域)の設定を行ないます。 [public] comment = Public Stuff path = /home/samba public = yes writable = yes only guest = yes printable = no vfs objects = recycle recycle:repository = .recycle recycle:keeptree = no recycle:versions = yes recycle:touch = no recycle:maxsize = 0 recycle:exclude = *.tmp ~$*
正しく設定が行なわれていれば、サービスが起動するはずです。
(6)Sambaを起動します。また、自動起動も設定します。
[root@centosvm1 ~]# service smb start SMB サービスを起動中: [ OK ] [root@centosvm1 ~]# chkconfig smb on
(7)他のマシンからSambaにアクセスできるようにファイアウォールを設定変更します。
[root@centosvm1 ~]# system-config-securitylevel-tui(8)「受信を許可」の項目のSambaにチェックマークを入れて通過させるようにします。
(9)smb://(Sambaサーバーが動いているサーバーのIP)/publicにアクセスしてみます。
(10)ファイルをコピーできること、テキストファイルをおいて、ファイルを更新できることを確認します。