LAN上に立てたNTPサーバーに他のサーバーからアクセスするためのクライアントの設定について説明します。
NTPサーバーと時刻を同期する場合にもntpパッケージを利用します。
NTPサーバーのデフォルト設定では、外部サーバーと時刻同期するように設定されているため、これを内部NTPサーバーと時刻同期するように設定しましょう。
ここではコマンドを使って時刻同期の設定を行っていきます。
NTPサーバーの設定を行なう前に、ntpパッケージがすでに導入されているか確認します。
# rpm -q ntp
ntp-4.2.2p1-15.el5
「パッケージ ntp はインストールされていません。」と表示される場合は以下のように入力してntpパッケージを導入してください。
# yum install ntp
パッケージが導入されたら次に参照サーバーを指定します。
パッケージの導入を行ってもNTPサーバーは起動しませんので落ち着いて設定してください。
(1)以下のコマンドを実行して、ntp.confの設定ファイルを開きます。
# vi /etc/ntp.conf
(2)以下の部分を探し出し、同期するNTPサーバーを指定します。
# Use public servers from the pool.ntp.org project. # Please consider joining the pool (http://www.pool.ntp.org/join.html). server ntp.local.tooyama.org <-内部に立てたローカルNTPサーバーを設定 #server 0.rhel.pool.ntp.org <-コメント化 #server 1.rhel.pool.ntp.org #server 2.rhel.pool.ntp.org
(3)NTPサービスを自動起動設定します。
# chkconfig ntpd on
(4)システム起動時に内部NTPサーバーと時刻の同期をするように設定します。
# vi /etc/ntp/step-tickers
ntp.local.tooyama.org
設定後、10分程度待ってから以下のようにコマンドをうち、*または+がremoteアドレスの前に付いていれば、NTPサーバーと同期されていることが分かります。最後にdateコマンドを入力して、時刻が正しいことを確認してください。
# ntpq -p remote refid st t when poll reach delay offset jitter ============================================================================== *ns.local.tooyam 210.173.160.57 3 u 50 64 377 0.933 0.297 0.412 LOCAL(0) .LOCL. 10 l 51 64 377 0.000 0.000 0.001